しばらくすると、せかせかと吉山厚生労働大臣がやってくる。
うしろに、スーツの男が数名と、怪しげな黒づくめのコートの男がついてきている。
スーツの男たちは、それぞれ自己紹介をする。
厚生労働省の役人で政策医療課の課長、結核感染症課の課長という。
そして…
「で、あなたは?」
と、自分が思っていたことを代弁するかのように菅田官房長官が尋ねる。
そう、到底、役人とは思えない格好…
黒いマントに蝶ネクタイの男。顔には地図記号の私鉄線のような傷跡が左頬を斜めに横切るように走っている。
「私の名前は茶谷純一。ブラウン・ジャックと呼んでくれたまえ。」
総理も、官房長官も、厚労大臣も、2人の役人も、黒づくめの医師に冷たい目を向ける。
「だからブラウン・ジャック…」
さらに冷ややかな視線。
「分かりました、茶谷で良いです。私は神田病院のほうから来ました」
「はい、茶谷先生は、今回の天然痘発生事例で、一番最初に患者が確認された神田病院からやって来た医師です。患者数名を実際に診察したとのことです」
と、感染症課長が補足する。
今日もいい天気、46、カスケード続き
投稿日:2020年5月9日 更新日:
執筆者:hisatez
