「アイデンティティの拡散事例」

平成28年10月
「苦役列車」西村賢太



西村賢太「苦役列車」(ページ数は、新潮文庫第2刷版)
今回の題材は受賞当時から話題となり、かなりの部数が売れ、映画化もされた作品。作者本人も一時テレビのコメンテーターなどで活躍し、その後も作品を書き続けている。

意外なことに読書会の意見は割れ、乱文、文章が水準に、行っていないとの厳しい意見も出た。

無頼な(しかも下層の)人物の私生活をじっくり描く、いかにも純文学的でありながら分かりやすさもある。
面白い作品であることは一致したが
作品評価は分かれた。評価が分かれたことは力がある作品の証拠であるとしたい。

作品の分析としては(来歴から)自らを呪われていると思う主人公と現代風に軽い、社交性のある、友達(という幻想?)との関係性を描いているとの読みでまとまったと思う。孤独な主人公は他社との交流から社会的な大人として成長できる萌芽を見せつつ、結局成長出来ない話ではないかとの見方も出た。

活発な読書会になり、課題本、課題本作者に感謝したい。

(written by S.Y. thank you !)


↓おまけ1、登場人物の関係図…


↓おまけ2、
アイデンティティの拡散について

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